世界で初めて切手が発行されたのは、1840年、イギリスでのことでした。当時、手紙を出すには、大きな紙の片側に文面を書き、それを折りたたんで文面を中に入れ、裏側をロウで封印して、宛て名を書いた表の面に、料金を払ったことを表す印や日付を押してもらい、送っていたそうです。ただ、これでは、郵便物を出すたびに手間がかかるので、料金を払ったことを表す図案をあらかじめ印刷した紙を郵便局で売れば、料金を取る手間が省けると考え、これを作ろうと考えられました。現在でいう、郵便書簡や航空書簡のようなものです。この頃、郵便制度の改革を主張して、その推進を任されていたローランド・ヒルは、そのようなものだけでは不満に思う人もいると思い、封筒の形のものも用意することにしました。また、この計画が進んでいる一方で、料金を支払ったことを証明する小紙片を作って売れば、人々はそれを封筒に貼って使えるというので、それを提案する人も出てきました。イギリス以外の国でも、その案は出されていましたが、その国の政府が実施に踏み切らなかったので、イギリスが、世界で初めて切手を発行した国として、栄誉を担うことになりました。こうしてできたのが、1ペニー切手(ブラックペニー)と2ペンス切手(ペンスブルー)です。
日本では、1871年、イギリスでのこのしくみを前島密が導入しました。1872年、全国的にその制度が整い、それまでの飛脚やかごに取って代わることになりました。
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